え~、実にお久しぶりです。色々とプチ忙しくてご無沙汰してる間に、「モンスターランド」の"ゴールド残しクリア"で、4000Gの大台に到達した神谷です。このゲーム…本当に良く出来てますよね~。ゲームセンターに登場した当時も、人気があったのはもちろん、流行り廃れの激しいアーケードゲームの中で長期に渡って稼働して、多くの人がプレーしていました。未だに梅田のゲーセンには置いてありますしね。ちなみに先日そのゲーセンでプレーした時にも4000G残しを達成し、その瞬間をケータイで撮ろうとしたんですけど、後ろに僕のプレーを見ていた人がいたので、プライドが邪魔して撮れませんでした…。このゲームの何がすごいって、毎日プレーしても飽きないところです。エンディングまで大体40分程度と、気軽に1日1プレー出来るボリュームで、内容も濃密。業務用のアクションゲームでありながら、買い物をしてプレーヤーを成長させるRPG的な要素もあり、そのバランス調整も絶妙で簡単過ぎず、難し過ぎず、適度なやり応えを与えてくれます。他にも当たり判定や効果音など…細部に渡って気持ちよくプレー出来る気配りがしてあって、ついつい遊んじゃうんですよね。…まぁ僕はゴールド残しプレーしてるにも関わらず高額&高性能な「でんせつのよろい」を買ってクリアするヘタレ野郎なので、エラそうな語りはこの辺にしときます。ほかにご無沙汰中の報告事項は…あ、新年の挨拶もしてなかったんですよね。明けましておめでとうございます。プラチナのロゴ、変わりましたね~。それから…Fさん、Eさん、バレンタインのチョコありがとうございました! 美味しく頂きましたよ~。
えーとほかには…また思い出したら書きます。
それでは、長らくお待たせしてしまったご質問のお答えにいきましょう!
>LINDAさん
バトルアクションといっても、多彩な技を駆使してコンボを繋げるものや、敵との攻防に重点を置くもの、あるいはアクションアドベンチャー寄りのもの等、様々なゲームが存在しますが神谷さんはベヨネッタを作る上でどのような点に特化したバトルアクションを目指しているのでしょうか
僕が考える「バトルアクション」というのは、その名の通り敵との攻防、その駆け引きにフォーカスしたものですね。その駆け引きへのこだわりは、以前にもこのブログで書いたとおりですが、それに付け加えるとしたら、「回避」の概念でしょうか。多分に個人的な好みの話にもなりますが、僕は「防御」があんまり好きではないんです。あくまで"自分が作るゲーム"においての話で、「防御」のシステムがあるゲームが嫌いなわけではありません(むしろ好きです。「鬼武者」とか「ヴァルケン」とか)。でも自分で主人公を設定してゲームを作るとなると、「防御」はイヤなんですよね…。多分ちょっとの時間でも固まってるのがイヤなんでしょうね。とにかく動きたい! それに敵の攻撃を回避して空振りさせてから反撃するのって「ざまあみろ感」があるじゃないですか。それが快感で、「デビル」も「ジョー」も回避に重点をおいてる…んだと思います。まあ難しい理屈は抜きにして一言で表すなら「ヒーローは防御などしない」ってことですね。と言うわけで、ベヨにも防御のシステムはありません!(ちなみにアマテラスは神さまだから防御してもいいのです)
>Ryoさん
Can you guys add the 4:3 full screen mode to Bayonettafor those who don't own a HDTV?
「4:3 フルスクリーンモードをつけて欲しい」との事ですが…うーん、すいません、これはちょっと対応出来そうもないです。
I'm sorry, but Bayonetta only supports 16:9.
テレビだけでなく音響設備もそうですが、各家庭によって環境が異なるので、どこに焦点を絞るかは我々にとって常に悩みのタネなんですよね…。4:3のテレビをお持ちの方は、ベヨをプレーする際には上下に黒い帯が出てしまいますが、何卒ご容赦下さい。
>コイケさん
ベヨネッタに難易度選択があるかどうか、今すごく気になっています。(中略)神谷さんやドンさんやアクションにこだわって制作している皆さんとしてはやっぱり、練習して最高難度までクリアしろよ!という感じでしょうか??
そりゃそうでしょう!
…と、一昔前の僕なら言ってたと思いますが、最近はそうでもないですね。僕もオッサンになってゲーム筋肉が衰えてきて、難しいゲームをクリアするのがしんどくなって来たので、最近は新しいゲームに手を出すのが億劫なんですよねー。途中でゲームオーバーになったりすると、「いいからエンディング見せろよ」とムカつきますし、リトライでステージの遥か最初まで戻されたりなんかすると、「もう今日はヤメ」とふて腐れてしまいます。そういう経験を通じて、他人にも優しくしないとなぁ…と慈悲深い心を養ったので、「ベヨネッタ」でもカンタンなモードを用意しようかな、と思ってます。それも「カンタン」と「超カンタン」の2つのモードという充実の設計。そして「超カンタン」モードは、僕の母でもクリア出来る難易度を目指すという構想です。まぁ「大神」さえ開始早々メッセージ送りが分からなくて頓挫した母なので、どう調整してもクリア不可能でしょうけど…でも目標はデッカく持たないと。
「ベヨネッタ」はアクションの爽快感を楽しむことがメインのゲームで、難易度も「確かなやり応え」を目指して調整するつもりでしたが、そうしたアクションゲームが苦手な人も当然いるわけですよね。…でも、そんなユーザーを「ターゲット外だから」と切り捨ててしまうには余りにもったいない"見せ場"が、「ベヨネッタ」にはゲーム中、イベントシーンを問わずたくさんあるんです。映画でも遊園地のアトラクションでも、楽しむのにテクニックは必要ありません。座っていれば誰でも最後まで楽しめます。そんな感覚でゲームを楽しんでいる人にもベヨネッタをプレーして欲しい、それがカンタンモードを作ろうと思った理由です。いくら難易度が低くても操作が複雑ではカッコいいアクションを楽しめないので、その辺も工夫する予定です。
…最後に念のため。コレ、僕がイチイチ言わなくてもお分かりかと思いますが、通常難易度モードでは、アツい攻防を楽しめる確かなやり応えをお約束しますから、ソッチ方面の方は心配しないで待ってて下さい。もちろん、それ以上の高難易度も…。
>ゲルブブさん
神谷さんは何歳くらい(高卒とか)の時にその業界に入られたのですか?自分は専門学校などにはなるべく入りたくはないのですが...
...高卒ではやはりダメでしょうか
僕は大学卒業後に新卒でカプコンに入社したので、22歳でした。この業界を目指すと言っても、プログラマーやデザイナー、サウンドなど、やりたいセクションによって方法も多岐に渡りますが、企画職に限って言えば…大切なのはその人個人が独特な感性を持っているかどうかと、それをどうやって採用担当者にアピールするか、というところですかね?クリエイターとしての感性というものは、学習して身に付けるようなものではないように思います。その人がどれだけ多くの経験を積み、思索を深めて来たかで、クリエイターとしての価値が決まるのではないでしょうか。学歴云々の前に、自分にどんな長所があって、それを伸ばすためにはどんなことが必要なのかを考えてみては如何でしょう?
後は…この業界はハンパな気持ちでは務まらないので、飛び込む覚悟が本当にあるのかどうかを、もう一度考えてみて欲しいです。よく、「自分は根性があって、徹夜も平気です!」という志望者がいますが、僕たちが生活の全てを捧げて全力で取り組んでいるゲーム作りと、学生時代の課題とでは、責任も重圧も段違いだと忠告しておきます。確かにゲーム作りは非常にやりがいのある仕事ですが、「楽しくて気付いたら朝だった」なんてことばかりではなく、「やらなければならないから徹夜してでもやる」時があるのです。疲労困憊して、あるいは力が及ばず、途中で脱落していく人も少なくありません。漠然と「楽しそう」と思っている人には、僕はこの業界…少なくともプラチナゲームズはお勧めしませんよ。
「それでも俺はプラチナで企画をやりたいんだ!」という奴がいたら…ウチの門戸を叩いてみて下さい。
>シンさん
主人公の武器は見たところ全身の銃ですが、銃だけでなくバイヨネットを武器にして戦ったりもするのでしょうか?
バイヨネットとは"銃剣"ですね。銃剣はありませんが、既に公開している日本刀(…と密かにショットガン)のほかにも、まだまだ武器はたくさんあります。両手両足4丁ショットガンでは普通なので、もっと面白い事も考えていますよ。片手じゃ足りないくらいの数の武器は企画してますので、それが実現できるよう皆さんも祈ってて下さい。南無…。
>また、残酷描写はどの程度まで表現されるのでしょうか?(中略)ベヨネッタは開発が日本だからカットとかはないと思いますが、残酷な表現だったとしても表現として必要な描写をカットするというようなことにはならないでほしいです。
国内、海外で表現を変える予定はありません。残酷描写に関しては以前にもチラッと書きましたが、敵の体がブッ千切れて血が噴き出したり、ギロチンで首がスッ飛んだりといった表現が入ってます。これはあくまでもアクションの爽快感を出すために必要なものであり、闇雲にショッキングな映像を描きたいわけではないので、対象は異形の敵に限られています。…とは言え、たとえ敵であってもそうした残酷描写は見たくない、という方もいると思うので、ご注意下さい。
>音声は英語オンリーになるのでしょうか?
う~ん、申し訳ない! 音声は英語オンリー、字幕表現になります。これは単純に作業量などとの兼ね合いですね。僕は、現場で細かい指示を出して納得行く形に仕上げたいタイプなので、レコーディングの際にもベッタリ立ち会います。そこに割ける時間があまりない事もあって、一番イメージに合う英語音声ひとつに絞りました。
ただ、字幕に関してもこだわりがあって、読みやすく、意味が正確に伝わるよう心がけて作ってますので、それでひとつ勘弁してください。
え~、エラい長くなってしまいましたね。若干余裕が出来たので、つい張り切って書いてしまいました。あんまり長くなると読むのも疲れると思うので、続きはまた次回にしましょうか。それでは!
写真:証拠写真。全国記録は8000Gオーバーだとか。無理…